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シンさんからのご質問

2011/09/27 6:51 に 悟東あすか が投稿   [ 2011/09/28 7:50 に更新しました ]
ご質問ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はじめまして

仏様方はこうやって我々を守ってくださっているのだなと、
大変楽しく、またありがたく読み終わりました。
お参りするのが楽しくなります。
有名観光地や大寺院などでこの本が手に入ればきっと
喜ばれるんじゃないかと思います。

質問ができるそうなのでお願いします。

私は彫刻をやっていますが、長い間の疑問があります。
不動明王の上下に生えている牙についてです。

悟東先生の御著作で初めて、お不動さんが口を開いたお姿を
拝見しましたが、
先生の絵では不動明王の上下を向く牙は両方とも上から生えてみえます。
上を向く牙は下あごの牙ではなく上の牙がねじれあがっているのだと思います。
松久宗琳佛所の書籍などでも同じように両方上の牙であるとしています。

また、不動明王の姿を解説するもののなかで
よく不動十九観が紹介されているとおもいます。
安然さんや淳佑さんと言う方々が説かて、そのなかで不動明王の口の特徴として、

下の歯で右上の唇を噛み、左下の唇を外へ翻出し、その口を固く閉じる

と説明されているそうです。
大日経疏でも同じ内容が説かれ、弘法大師の不動尊功能では 「上の唇を噛んで下翻る」
とあるそうです。

以上のことを見ると不動明王の上向きの牙は下あごのものとも考えられます。
しかしその場合、

口を斜めに噛んでいるのか、それとも上下の見えている牙だけが八重歯なのか・・・


または、必ずしも下の「牙」をもって上唇を噛むとは言っていないので、
上の唇を噛むためには上から生える牙が両方とも下向きだとささって
噛めないので、右の牙は上を向いて生えていてそして下の歯でもって
右上の唇を噛み口を閉じているのか・・・

いろんなお不動さんを眺めてみますがわかりません。
仏師の方も人それぞれの考えのようで両方の答えが返ってきました。
自分では両方上の牙の方が造形する上ではよいと思うのですが・・
なるべく経典などに説く信仰の形から外れないようにしたいのです。


悟東様は僧侶でもあられてご本尊が不動明王とのことなので、
日々不動尊を観想されてもいると思います。
また経典や、儀軌、口伝などで詳しくご存知なのではないかと思います。

自分のそばに不動尊を彫っておきたいためと、
最近は不動尊像の彫刻のご依頼もあったので考え込んでいます。

どうかよいお返事をいただけないかと期待しています。
長くなり申し訳ございません。

もしかしたらほとんど同じ内容で繰り返しになっているかもしれません。
送信したらつながらずに消えてしまい書き直したからです。

どうぞよろしくお願いいたします。


悟東よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンさん、本を読んで頂きありがとうございます!m(_ _)m

仏像彫刻をなさっておられるのですね。
しかも、その仏像彫刻のご参考にとご質問をいただき恐縮しております。
重ね重ねありがとうございます。

ただ、私は仏像の造形に関しての研究者ではありませんので、
一人の不動明王を本尊とする僧としてお答えさせて頂きますね。

私は師より、仏さまの歯ではなく「牙」は上を向いていても下を向いていても
必ず「仏さまの上顎から出ている」と聞いております。

しかし、他の解釈もあるかもしれませんので、あくまで悟東の受けた流れでの事になります。

参考になりましたでしょうか?

もし、わずかでもお役に立てれば幸いです。


真摯に仏さまのお姿に悩まれていらっしゃるご様子、
きっと素晴らしい仏さまをお彫りになるのだと拝察させていただきます。
どうぞ、仏像彫刻 頑張って下さい。 


さらにシンさんよりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

悟東様

お返事頂きましてどうもありがとうございます。

「一人の不動明王を本尊とする僧として」のお答え
それこそが望んでいたことですので、大変嬉しいです。

無相の法身の不動尊の功徳を、それを象徴する形として細かく規定して、
観想の力でその功徳を現世に現されているのがお坊様だと思っています。

なので仏像も仏画もその姿を反映したものにしたいと思っています。

これで疑問はとけました。
ちょうど今日は28日で、良いご縁日になりました。

ありがとうございます!


さらに悟東よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンさん。ご丁寧なお返事をありがとうございます。 m(_ _)m

お役に立てたようなら本当に嬉しいです。
こちらこそありがとうございました。

合掌








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